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Statement (image behind practice) / ステートメント (制作のイメージ)

I try to capture the flux of images in my mind - those floating fragments that are like voices or words before decent narratives, if I compare.

I translate them into physical/real spaces. Sometimes they look like jam sessions of noises travelling among mental, body, and everyday spaces.

 

There, ambiguous beings and scenes (or memories) murmur, the plays of perception are released, and sediments of trivial frustrations, impressions, affections, confusions, admirations -or the suppressed energies themselves, will be surfaced.

 

Responding to those themes, the 'moderate/minor" aesthetics/tactics are inherent characteristic in my practice, and they are informed by the context of contemporary drawing and Japanese aesthetics. It  helps to open up casual, fragile and intimate communication with the audience. Then I often develop the works on the surface of everyday things and spaces (for example, sticky notes, linens, living room, etc.) The imaginary and everyday world slip into each other, and the mental, bodily and everyday experiences are drawn out simultaneously.

 

In other words, I am trying to make something that will bring up the traces of mental and physical activities that are in flux randomly but at the same time are searching for something, or something that will tune the human mind and architectural space to another delicate (and trivial) realm, a kind of catalyst for mental stretching, or maybe something that will release noises and blow them out like pimples.

 存在の周縁のノイズのような断片がオブジェクトに変換され、あるいは空間に 表出されていく。私は無意識的なものについて、精神空間の構造について、 (別の)世界への直感について、現実との戯れについて、実存感覚について etc..ー手を動かして絵を描いたり素材と遊んだりそれらを空間に配置したりし ながら探求している。

 私は特に、物語には汲み取られないような、その前の言葉や声自体のようなも のを聞こうとしているように思う。それは存在や時間のあり方が多様化し、曖 昧な存在や情景が行き交う、あるいは些細な不満、印象、愛情、混乱、遊び心、 あるいは抑圧されたエネルギーそのものが浮遊しているような領域である。

 私の制作を特徴づける不完全性、中間性、もろさ、幼さ、素朴さ、カジュアル さといった「マイナスや控えめ」の美学はそれらに語りかけるための言語とし て作用しているだろう。それはドローイングや日本の美学といった文脈に根ざ しているものでもある。また、しばしば日常的な物や空間(例えば、付箋、リ ネン、リビングルームなど)の表面に絵・作品を展開するのも特徴で、それに より精神的、身体的、日常的な体験を同時に引き出す複雑なイメージの場を 作ったり、想像の世界と日常の世界がスリップしていくような構造を作ったり する。

 ランダムに流動しながらも同時に何かを探しているその精神的・身体的活動の 痕跡のような、エネルギーの行き交う中間的領域のような、人間の心と建築空 間を別の(デリケートな)領域へとチューニングするような、精神のストレッ チの触媒のような、日常の中のノイズがニキビのように吹き出すような、つか みどころのない世界を撫でるような、あるいは精神、空間、日常空間を行き交 うノイズのジャムセッションにもなるようなーーそのようなものを作ること、 その行為そのものに意味を見出し、癒しを得、神秘を感じるのだ。

*older/other versions of statements are stored here

Short Artist Bio:

Natsuki Iwamoto (b. 1999, Japan) is fascinated by the interplay between subconscious images and reality. She looks at the ambiguous and subtle activities of (sub)consciousness, where usual orders break down, emotions linger, and time and space are suspended, using immature, fragmentary, fluid or intimidate languages. She often draws on familiar media/objects such as sticky notes or fabric, makes poorly-made objects, and present them in unique and modest ways. She studied MA Fine Art: Drawing at Camberwell College of Arts in London after graduating from Saga University in Japan, specialising in traditional Japanese textile dyeing. She now continues her practice based in London.

(image of practice in prose)

The structure of  (drawing) research? note

コンテキストや影響、興味、リサーチ分野について
Contexts, influences, the areas of interest ※
English coming soon
 

私の制作はかなり直感的で即興的な面が強く、何か(社会的な)メッセージやモチーフを表現するというよりも、無意識や日常の経験の断片を引き出すことそのものについてであると思う。

 

ここでは私の「興味」や影響を受けたかもしれない事柄を列挙しておきたい。(自分の制作を理解してもらうためーあるいは自分が思考整理をするためのノート)

ー日本的な美学

 

  もののあはれや浮世的な、諦念、現実との距離感、(矛盾するようにも思える)現実の実体感を行き来するタイプの美的感性。

 可愛いという概念ーアブジェクト(ジュリアクリステヴァ?)の概念も関連していると思う。未確定的なものや干渉者の同情、没入を誘うもの。

 装飾的文化、絵画の存在の曖昧さ…例えば工芸的オブジェクトの上に展開されている絵とか、文字と絵の自然なコラボレーションとか、そういうものも、表現そのものにおいても芸術観や作品の扱いというメタなレベルでも繋がりがあるかもしれない。

 

ードローイング

 主に二つの方向から興味がある。一つは「弱い」「カジュアルな」ニュアンスを持つ絵画制作…というニュアンス。ドローイングってカテゴリの副詞・形容詞的なニュアンスは上記のコンセプト(制作のイメージ)や日本美学の話と共鳴していると思う。もう一つはペインティング・タブローと比べて基底材の自由があることで、イメージとイメージの定着されるオブジェクトの物理的特徴や社会的、身体的連想性が重なり合う面白さに惹かれているということ。

他にもドローイングに関連したマークメイキング、時間性とかの要素にも興味はあるが、それが私の制作に取り立てて重要かはわからない。

 

ー(日本の)ポップカルチャー

漫画的な視覚言語は言うまでもない。また音楽やアニメにおいて独特の軽く散乱したリズム感が養われたと感じている。

 

ーマイクロポップ

 松井みどりさんの提唱した美術の傾向。そもそも松井みどりさんの本で美術入門した部分もある。。些細なことから世界の真理や深層心理にアプローチしたり、日常の中に自分の美学をささやかに構築していく。そのイメージに共感するし引用しているコンテキストにはほほうとなるし例挙されている作家さんたちも好きだなと思う、

 

ー離人的なもの、多少鬱的なもの あるいはメランコリー

 離人感への対処というのは自分の制作において核に近いところにあるのではないかと思うことがある。現実との距離感に対してどうにかしようとしたりしなかったりして絵を描いたり何かを作ったりしている。それはあるときは少し過激に身体感覚や精神を傷つけるふりをすることで実感をえる、という自傷行為やカタルシスっぽい形で現れ、ある時はツーンとした現実、夢もうつつもよくわからない感覚をそのまま昇華している部分がある。それはメランコリーとかノスタルジーに近づく、結構クセになる味であるが、なんで心地よいのか、それは現在も検証中。精神や無意識全般、そしてそれがどのように芸術に表れ芸術がどのようにそれを癒すのか、そういった基本的なことにやはり興味があると思う。

 

ー断片、周縁、ノイズ

 これはまたコンセプト(制作のイメージ)の部分に戻ってしまうけれど、精神や日常生活の中のノイズ的な部分、断片、周縁にフォーカスを当てることへの興味

 

ー皮膚

 それは境界的なもののメタファーでもあり、自傷行為の対象の場でもあり、、

 

ーその他、アート制作に直接関係あるかわからないけど、食(と健康、ヒーリング、メンタル)への興味;特に薬膳とか。そしてファッション。単純に色々日常的にコーデするのも好きだし、多分皮膚への興味や工芸とアートの交わりみたいな部分でも興味を持って観察することがある。

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